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先週末は、秋の野川公園に子供たちを連れて行ってきました。写真をご覧の通り、紅葉がいい感じですね。モミジの紅とイチョウの黄の鮮やかさをなんとか写真に収めようと、必死こいてキョロキョロしていました。そうそう子供って、冬でも外でソフトクリーム食べるんですよ。変わった生き物でしょう。

そんな話はさておき、ちょっと前に発売されたコピー年鑑2008に僕がデザイナーとして参加した広告が掲載されて、平静を装っているものの、こっそり嬉しいので今回はその話です。ちなみに2Pの雑誌広告で、クライアントは日本通運株式会社です。

コピー年鑑は何年か前まではTCC年鑑というタイトルで、東京コピーライターズクラブ(TCC)の主催で年に一度行うTCC賞の受賞作品やエントリー作品をとりまとめた年鑑。コマーシャルフィルムや紙媒体、WEBなどの広告を中心に、優れたコピーを評価する取り組みです。コピーを見るわけですから、ADCやJAGDAのようにデザインコンシャスな作品ばかりではありませんが、コピーをより深く伝わるものにするにはやっぱり良いデザインが不可欠で、たいていの受賞作品はデザイナー的にも勉強になる技アリの広告がズラリと並びます。たまに新聞広告の極小サイズでキャッチコピー一発モノも受賞したりしますが、そういうのが評価されるのも、それはそれで気持ちいいです。

広告を作る人間にとって、TCCは誰もが欲しい賞でしょう。新人賞は大手の代理店に勤める若手クリエイターには登竜門みたいな存在ではないでしょうか(もちろん簡単に取れるものではないですが)。僕が以前契約していた会社では結構な数のTCC受賞者がいて、コピーを勉強するには良い環境でした。僕もコピーの仕事を請け負っていましたが、どちらかと言うとデザイナーとして参加して新人賞を取らせたい気持ちが強かったので、今回の作品掲載はとても嬉しかったです。素朴で、人の温かみを感じられる広告です。分厚い本ですが、書店で見かけたら探してみてください。それと、白井君ありがとう。

腕の立つコピーライターと仕事をしていて感じるのは、物事の本質をとことん考えて見抜き、新しい気付きや切り口を言葉にできることです。「言葉」というものは誰もがある程度扱える表現手段ですから、上っ面のテクニックは真似できるんですね。読んで気持ちのいいリズムとか、どこかで聞いたことのある、ひねった言い回しとか。でも、浅いんですよね、僕が書くと(笑)。閃きや直感に頼ってばかりではダメなんだと思います。右脳と左脳のバランスが大事ですね。まあこれはデザイナーにとっても同じか。。

それと…少し残念なのは、純粋なコピーライターのポジションというか、平たく言うとメシの種が少ない気がしてなりません。これはデザイナー、イラストレーター、フォトグラファーのような、いかにも専門技術が必要そうな(この時代もうそんなことはないんだけど)職業に比べると、扱うものが普遍的な「言葉」なので、素人でも閃きに頼ってコピーライターもどきになってしまえるからかな…と思ったり。どうなんでしょうね。。もちろんハイレベルな制作現場ではそんなことはないのでしょうが、実際にコピーライターを目指して転職活動をしていた若い子の話を聞いて求人サイトを見てみると、明らかにデザイナーより件数が少ないですもん。コピーライティングの専門性・重要性をもっとわかって欲しいなあと思いました。うまく言えないんですけどね。。

7 Responses to “コピー年鑑2008に掲載されました”

  1. hira@Designcafe

    おめでとう!

    コピーは僕からみると未知の領域なんですけど
    確かにいいデザインといいコピーはセットなのかも知れませんね。
    コピーの重要性は、媒体チャンネルが多いほど重要視されて
    いく気がするのですが、マスマーケットの仕事じゃないと
    ギャラ的に難しいのかも知れません。

    誰もが使える言葉だからこそ、突き抜けて伝える重要性があると思うし
    活字に触れる機会が多い現代だからこそ大切にしないといけないですね。

  2. みちょうる

    わーーー!おめでとう!
    キミがまだ20歳かそこらのとき、
    「ボクはデザイナーとして評価されたいんですよ。」
    と言ったのに、ちょっと笑っちゃってゴメン。
    その当時は「デザイナーとして評価される」って
    ものすごく突拍子もないことみたいな気がしたんだ。
    キミに限らず、誰もがね。
    それをやってのけちゃったんだね。素晴らしい。
    努力を積み重ねた日々を尊敬します。

    広告業界にいない人にとっては
    デザインはわかっても、コピーって言葉自体を知らない、って
    ことが多いんだよね。複写じゃなくて広告文案って説明するのも面倒。
    コピーライターは日陰の存在。そこがカッコイイんだけど。

  3. ナータロ

    すごいすごい!さすがFukAしゃん!
    今度見てみますねー楽しみだなあ
    ほんとおめでとう〜

  4. かこ

    お久しぶりにのぞいてみたら、
    素敵なニュースがのっていて、
    うれしくなりました!
    おめでとうございます☆
    さっそくチェックして、
    久々にFukaさんの原稿に和みたいです。

  5. bandicoot : fuka

    >hirasawaさん
    ありがとうございますー!
    おっしゃる通り、広告展開のキャンペーンの規模で
    コピーの立場は明暗が分かれる部分があると思います。
    最初からCDを目指している人が多いのですが、
    僕はもっと職人系が増えて欲しいなあと思うんです。
    背中に大筆背負って歩いているような(笑)

    >みちょうるさん
    ありがとうございます!
    コピー年鑑ですけど、賞とってないですけど、まあいいですよね。
    ウチは今も昔も、デザイナーが少ないですからね。。
    僕はコピー書くのも下手だけど好きなので、
    気にも留めずに仕事してましたが、最後の職場に移ってからは
    良いディレクターと巡り会えたこともあって、
    デザイナーとして充実した日々を過ごすことができました。
    もうちょっと苦労味噌をなめて頑張りたいと思います。

    >ナータロさん
    ありがとうございますー!
    今月からやや自由の身ですので、
    また国立本店にも顔出したいと思います。
    今度一緒になにか作りましょうよー
    そういえば、先週吉祥寺のCafe Amarに行ったら
    ナータロさんのDM置いてありましたよ。

    >かこさん
    お久しぶり&ありがとうーです!
    コピー書いたのは白井君なんだけど、かこさん知ってるっけ?
    かこさんの今日この頃も知りたいので、
    今度mixiに近況をのぞきに行かせてください。

  6. ICHI

    おめでとうございます! 
    ひょっとして、ワタシも知っている広告ですか?ぜひ今度拝見してみたいです。
    メシの種。商人系のワタシとすると、デザインやコピーのメシの種たっくさんあります。が、ポジションは十分ではないと感じていて、困ることがあります。腕のたつかたも少なくなっちゃったんですかね?仕事あるのに。機会をつなげられなくなったのは、商人と職人の壁によるものだと思います。商人が変わらないといけないですね。目指す姿が一致するといいなぁ。

  7. bandicoot : fuka

    >ICHIさん
    ありがとうございます!
    時期的にはしっかりかぶっているので、ご存知かもしれませんねー

    売る人と作る人の話で言うと、お互いがスペシャリストになるほど、
    接着剤のような存在が間に居てくれると助かるというのは本音です。
    それがクリエイティブディレクターだったり
    プランナーということになるのかもしれません。

    ICHIさんのようなスタイルで仕事をする人は、
    周りの人間を巻き込んで、くっつけていけるからすごいと思います。
    こんな商況ですから、作る側も意識変えないといけませんね。。

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